
「白漆(しろうるし)って何?普通の漆と何が違うの?🤔」
漆器というと、深い黒や朱赤をイメージする方がほとんど。でも実は、「白い漆」が存在するのをご存知でしょうか?
この記事では、知る人ぞ知る「白漆(しろうるし)」の魅力を、越前漆器の産地・福井からお届けします。しっとりとした「静かな白」の世界をご紹介します✨
🎨 白漆とは何か?普通の漆との違い
✨ 使うほど白くなる「経年変化」の秘密
🍵 白漆の器の選び方・日常での使い方
🛒 購入できる場所まとめ
── 取材・執筆について
福井に7つある
国指定の伝統的工芸品の職人グループ。
実際に工房を訪れ、
職人の言葉や手仕事に触れた一次体験をもとに、
現場の技と想いをわかりやすく伝えています。
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白漆の読み方は「しろうるし」— 白漆・白い漆・漆白の違い

「白漆」って何て読むの?「しろしっくい」じゃないの?
じつは読めそうで読めない漢字のひとつ。「白漆」は「しろうるし」と読みます。
📖 白漆の読み方
※「白漆喰(しらすい)」とは別物です
よく混同されがちな読み方・表記をまとめます。
| 表記 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 白漆 | しろうるし ★ | 白い顔料を混ぜた漆塗料。器や工芸品に使う |
| 白い漆 | しろいうるし | 「白漆」の口語表現。同じ意味 |
| しろうるし | (ひらがな) | 白漆のひらがな表記 |
| 白漆喰 | しらすい | 壁塗り用の建築材料。漆とは全く別物 |
「白漆」と検索する人の中には、建築用語の「白漆喰(しらすい)」と混同しているケースもあります。この記事で扱う白漆(しろうるし)は伝統工芸・漆器に使う塗料のことです。
白漆(しろうるし)とは?漆なのに白い理由を図解で解説
白漆とは、天然の漆に白い顔料(チタン白や鉛白など)を混ぜて作られる漆のことです。
一般的な漆は、木から採取した樹液を精製して使います。精製後の漆は透明感のある飴色〜茶褐色。ここに朱や黒の顔料を混ぜることで、あの美しい朱漆や黒漆が生まれます。
白漆も同じ原理で、白い顔料を混ぜることで「白い漆」を実現しています。ただし、完全な真っ白ではなく、ほんのりクリームがかった柔らかい白になるのが特徴です。
| 種類 | 色味 | 特徴 |
|---|---|---|
| 黒漆 | 漆黒 | 最もポピュラー。深い光沢 |
| 朱漆 | 鮮やかな赤 | お椀や重箱でおなじみ |
| 溜漆 | 赤みのある茶 | 使うほどに赤みが増す |
| 白漆 | 柔らかいクリーム白 | 使うほどに明るくなる。現代インテリアに合う |
| 種類 | 色 | 特徴 | 経年変化 |
|---|---|---|---|
| 黒漆 | ⚫ 深黒 | 鉄分と反応して黒色に | より深い艶が出る |
| 朱漆 | 🔴 朱赤 | 朱砂(硫化水銀)を混合 | より深い赤へ |
| 白漆 ★ | ⬜ 乳白 | チタン白などを混合 | 明るく白さが増す |
※ 壁に塗る「白漆喰(しろしっくい)」とは全く別物です。白漆喰は建築材料、白漆は器や工芸品に使う天然塗料です。
白漆を仕上げるには、高度な職人技が必要です。漆は硬化の過程で酸化・重合反応が起き、本来は飴色〜茶色に変化します。そこへ白い顔料を混ぜても、漆の下地の黄みが影響して均一な白が出にくい。美しい白漆を生み出すには、調合の割合や塗り重ねの回数など、職人が長年の経験をもとに培ったノウハウが不可欠です。越前漆器の職人たちが「白漆は難しい」と口をそろえるのも、この繊細さゆえです。
白漆の作り方 — 越前漆器の職人が教える手順
「白漆はどうやって作るのか?」 — 実は職人の世界でも難しいとされる高度な工程が必要です。越前漆器の職人への取材をもとに、基本工程を解説します。
樹木から採取した生漆を精製。水分を除き、粘度を調整する。
チタン白(酸化チタン)または鉛白を少量ずつ加え、丁寧にすり混ぜる。混ぜ方で色の深みが変わる。
木地(下地)に何度も重ね塗り。漆は湿気で乾く性質のため、湿度60〜80%の室(むろ)で乾燥させる。
乾燥後に研いで表面を整える。これを3〜10回繰り返す。白漆は透明感が命なので、研ぎの精度が仕上がりを左右する。
このように、白漆の器一つを完成させるには最低でも数週間〜数ヶ月の工程が必要です。大量生産品とは根本的に異なる「職人の時間」が詰まっています。
使うほど白くなる?白漆の経年変化
漆器の経年変化といえば、「使い込むほどに深い艶が出る」のが定番。黒漆は鏡のような光沢に、朱漆はより深い赤に変化していきます。
では白漆はどうなるのか?
白漆は、時間とともにさらに明るく、白さが増していくと言われています。
これは、漆の下地にある飴色が紫外線で退色し、白い顔料の色がより際立ってくるためです。一般的な漆器が「暗く深く」なるのに対し、白漆は「明るく軽く」変化する — これが白漆ならではの面白さです。
| 経過 | 黒漆・朱漆 | 白漆 |
|---|---|---|
| 購入直後 | 鮮やかな色合い | ほんのりクリーム色 |
| 1〜2年 | 落ち着いた深みが出る | 少しずつ白みが増す |
| 5年以上 | 鏡面のような艶 | 澄んだ白に近づく |
「育てる器」として、年月をかけて変化を楽しめるのも白漆の醍醐味です。
ただし注意したいのは、直射日光に長時間さらすと漆が劣化する点です。経年変化で白く育てるためには、室内の自然光がベスト。「しまい込まず毎日使う」ことが、白漆を美しく育てる最善の方法でもありますね。
白漆の器の魅力 — なぜ今、注目されているのか
白漆の器が注目される理由は、現代のライフスタイルにぴったり合うからです。
光を反射するのではなく、光をやさしく受け止める。マットな質感と温かみのあるクリーム色が、日常の食卓に静かに溶け込みます。
🏠 和洋どちらのインテリアにも合う — 北欧テイストの食卓にもすんなり馴染む
🍽️ 料理を引き立てる — 白い器は食材の色を美しく見せる
🎁 ギフトに喜ばれる — 「漆器=渋い」のイメージを覆すおしゃれさ
黒漆や朱漆の器は「和」の印象が強く、洋食の食卓には合わせにくいと感じる方もいます。でも白漆なら、パスタやサラダを盛っても違和感なし。「漆器は特別な日だけ」という概念を覆してくれる存在です。
越前漆器が1500年愛され続ける理由もあわせてご覧ください。
白漆の器の種類と選び方
白漆の器にはさまざまな種類があります。用途に合わせて選ぶのがポイントです。
| 器の種類 | おすすめの使い方 | 白漆ならではの良さ |
|---|---|---|
| 汁椀 | 毎朝の味噌汁に | 軽くて口当たりがやさしい |
| 飯椀 | 白米がより映える | 白×白の上品な組み合わせ |
| 皿(平皿) | 和洋どちらの料理にも | 北欧食器のような雰囲気 |
| カップ・マグ | コーヒーやお茶に | 手に馴染む温かみ |
白漆の器はまだ数が少ないため、「白漆」とピンポイントで探すより、越前漆器の中から白やクリーム系のカラーを選ぶのが現実的です。最近は食洗機対応のモダンな越前漆器も増えています。
白漆の器のお手入れ方法
白漆の器を長く楽しむために、覚えておきたいお手入れのポイントをまとめました。
| 項目 | OK | NG |
|---|---|---|
| 洗い方 | 柔らかいスポンジ+中性洗剤 | たわし・研磨剤 |
| 食洗機 | 「食洗機対応」と明記された製品のみ | 未対応の漆器は塗膜が傷む |
| 乾燥 | 柔らかい布で拭いて自然乾燥 | 直射日光で乾かす |
| 保管 | 食器棚に重ねて保管OK | 高温多湿・直射日光の場所 |
| 加熱 | 温かい料理を盛り付ける | 電子レンジ・オーブン |
漆器は「使うこと」が最高のお手入れ。しまい込まず、毎日使ってあげることで、白漆の美しい経年変化を楽しめます。もし割れたり欠けたりしても、金継ぎで修復できるのも漆器の良さです。
👉 詳しいお手入れ方法は「漆塗りの洗い方・お手入れ方法【完全版】」で解説しています。
越前漆器に白漆が使われる背景
白漆の器として特に知られているのが、福井県の越前漆器です。越前漆器は1500年以上の歴史を持ち、長らく黒漆・朱漆を主体として発展してきました。伝統的な婚礼道具や重箱の塗料として、黒と朱は越前漆器のシンボル的な色でした。
しかし近年、現代の食生活や北欧インテリアのトレンドに合わせて、白・グレー・ベージュといった「やわらか色」の漆器が注目されるようになりました。「漆器は和食の特別な日だけ」というイメージを変えたいという職人の想いも重なり、日常使いできる白漆のボウルや汁椀、プレートが次々と生まれています。
産地の鯖江市「うるしの里会館」では、白漆を含む越前漆器の製品を実際に手に取って選べます。また漆塗り体験も開催されており、白漆を使ったオリジナル作品づくりに挑戦することも可能です。越前漆器の白漆は、伝統を守りながら現代の暮らしに溶け込もうとする職人の挑戦の証でもあります。
白漆の器おすすめ比較【楽天・BECOS・Amazon 2026年最新版】
白漆の器は、大量生産品ではないため百貨店や一般的な食器店では見つけにくいのが現状です。以下のルートがおすすめです。
| 商品名 | 価格帯 | 購入先 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 白漆椀(越前漆器) | 8,000円〜 | 楽天でみる | 職人手塗り・食洗機対応 |
| 越前漆器 白漆コレクション | 3,000円〜 | BECOSでみる | 日本最大の工芸ECサイト・産地直送 |
| 白漆 椀・プレート各種 | 5,000円〜 | Amazonでみる | Prime対応・レビュー確認可 |
| 産地直売所(うるしの里会館) | — | 福井県鯖江市 | 実物を手に取れる・体験も可能 |
※価格は変動します。各サイトで最新価格をご確認ください。
特にBECOSは伝統工芸品に特化したECサイトで、越前漆器をはじめ全国の工芸品を取り扱っています。ギフトラッピングにも対応しているので、贈り物にもぴったりです。
楽天市場では「白漆 椀」で検索するとポイント還元・送料無料の商品も見つかります。
よくある質問(FAQ)
Q. 白漆は黄ばみますか?
A. 直射日光に長時間さらすと変色する可能性はありますが、通常の使用では白さが増す方向に変化します。食器棚で保管していれば問題ありません。
Q. 白漆と白漆喰(しっくい)は同じものですか?
A. まったく別物です。白漆喰は壁に塗る建築材料(石灰ベース)。白漆は器や工芸品に塗る天然の漆塗料です。
Q. 白漆の器はどのくらい持ちますか?
A. 丁寧に扱えば何十年も使えます。漆は天然の保護膜として非常に強く、使い込むほど白漆ならではの美しい経年変化も楽しめます。
Q. 白漆の器は電子レンジで使えますか?
A. 使用できません。漆は急激な加熱に弱く、塗膜が剥がれる原因になります。温かい料理を盛り付けることは問題ありませんが、電子レンジ・オーブンへの使用は避けてください。
Q. 白漆を初めて試すなら何から始めればいいですか?
A. まずは若狭塗の白系お箸がおすすめです。3,000〜8,000円台と比較的手頃で毎日使えるため、白漆の経年変化を気軽に楽しめます。箸に慣れてきたら汁椀やボウルへとステップアップするとよいでしょう。
まとめ — 白漆は「日常に溶け込む漆器」の新しい形
白漆は、漆器の伝統的な美しさと現代のライフスタイルをつなぐ存在です。
使うほどに白くなる経年変化。北欧インテリアにも合うくすみカラー。和洋どちらの料理も引き立てる万能さ。
「漆器は和食の特別な日だけ」という固定観念を、白漆はやさしく壊してくれます。
まずは一つ、白漆の器を毎日の食卓に迎えてみてはいかがでしょうか。きっと、漆器の見方が変わるはずです。

※ 福井県内の
工房取材にて
── 取材・執筆について
福井に7つある
国指定の伝統的工芸品の職人グループ。
実際に工房を訪れ、
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